2008年 07月 16日
生命とは何か? |
著者: 福岡伸一
講談社
第29回サントリー学芸賞<社会・風俗部門>受賞
最近読書モードのスイッチが入りつつある僕ですが、以前から気になっていた「生物と無生物のあいだ」をようやく読みました。
この本、めちゃくちゃ面白いです!
分子生物学という聞いただけで眠たくなるような分野の科学者である著者が、実に分かりやすく科学的に生命とは何かを定義した本です。
そのうちRYOTAから「これなーに?なんで?」攻撃が始まると思いますので今のうちから備えておこうと言う僕の作戦です。(笑)
ただ、生命とは何なのかと言う事は非常に納得がいったのですが、生命がなぜ存在するのかと言う謎は依然として謎のまま僕の中にあります。
ところで、この本の中で、タンパク質が日々交換されており数ヶ月(骨まで考えると数年)であなたは新しいあなたに生まれ変わっているという内容が紹介されています。
この話自体は既に一般的な話なので驚きはないのですが、そー言えばそうだよなぁと思ったのは、実は脂肪ですら数ヶ月でまったく新しい脂肪に生まれ変わっていると言う話。
やはり一般的には、食事とはエネルギーの補給で、取りすぎてしまったエネルギーが脂肪に変わり蓄えられていると考えられていると思います。
つまりプラスとマイナスの思考ですね。
ところが実際にはタンパク質の供給という側面があってこちらの方が重要なんですね。
つまり我々の身体は日々古くなった部品を捨てて、新しい部品に組み替えながら生きているわけで、食事とはその部品の供給であります。
なので、絶食とか何かだけを食べるダイエットって言うのは、ドンドン身体の部品を捨てながら新しい部品が供給できない状態であるわけで、やはり間違った方法であると言えるとお思います。
しかし、どうせ数ヶ月で生まれ変わるなら数ヵ月後には脂肪が少なく髪がフサフサな身体に生まれ変わってくれればいいのにと思わずにはいられません・・・。
(ちなみに作中ではドンドン交換されているのに形を保っていく仕組みも分かりやすく説明されています。)
by yuuji_de
| 2008-07-16 09:29
| 芸術